新特急なすの日和

205系500番台R3編成。この姿が疾走している場面を見ることはできない。(2009年7月18日撮影)

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JR北2020年ダイヤ改正の概要

既にみなさんご存知でしょうが、少しこちらでもどのようなことが行われるのか見てみたいと思います。

快速エアポート増発

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733系エアポート、南千歳駅入線 2015年4月4日撮影

現在は4本/時(札幌駅、新千歳空港駅基準)ですが、これが5本/時となり合計で32本増発されます。新千歳空港駅発の出発時刻はきれいに12分間隔ですが、札幌駅発の出発時刻の間隔が11分~14分間隔で、時間ごとに多少のバラつきがあるので利用する時は注意しましょう。また、小樽駅の出発時刻も25分~35分間隔に変わるので注意です。なお、小樽駅発着の本数は毎時2本と変わりありません。
さらに、早朝に手稲発空港行きエアポート50号が、空港発札幌行きエアポート61号が新設され、空港または都心アクセスの利便性が向上します。空港行きエアポート50号への乗り換えに伴い、現行江別539発の札幌行き普通列車の出発が5分早まり(534発)、白石駅での乗り換えが可能となります(550着、快速555発)。江別民優遇ェ…

特別快速エアポート爆誕

途中停車駅が新札幌・南千歳だけの「特別快速」になったエアポートが誕生します。運行は上りが朝2本、下りが夜2本の4本です。なお、特別快速エアポートとしての専用の号数ではなく、快速エアポートと通しの号数となり、66号・80号(以上上り)・207号・219号(以上下り)がそれぞれ言わば「特別快速化」されます。

エアポート関連以外

現行千歳603発札幌行き普通列車(1723M)の始発駅を苫小牧駅に変更(540発)、延長増発が行われます。なお、千歳・新札幌・白石の各駅出発時刻は変わらず、札幌駅到着が1分現行より早まる以外にダイヤの変更はない模様ですが、この他途中駅において多少の時刻変更があるかもしれないので、利用する時は注意しましょう。
また、エアポート増発により、千歳線普通列車の時刻変更、追い抜き駅の変更等が生じる可能性があるので、こちらも注意しましょう。

いしかりライナー廃止

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キハ201系いしかりライナー 廃止後その快足ぶりを発揮するのはニセコライナーだけに 2017年3月3日札幌駅にて撮影

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733系区間快速側面表示 これを見られるのも2020年3月13日まで ともに2015年2月19日岩見沢駅にて撮影

数年前から本数が減り、普通列車化著しい区間快速いしかりライナー」でしたが、遂に全列車の普通列車化が決定し、約32年の運行に幕を下ろすこととなりました。全ては、駅前再開発が進んでいる苗穂駅や発寒駅など、利用客が増えているらしい優等通過駅に重きをおいたものになりますね。札幌以西(小樽方面)には優等列車(エアポート)が残りますが、札幌以北(江別・岩見沢方面)はこれにより特急以外の優等列車は全廃になります。
岩見沢に住む身としては、今回のダイヤ改正は「ダイヤ改悪」であり、恨んでも恨みきれないものとなりそうです。こうなると、さらに高速バス(いわみざわ号)に客が流れてしまうのでは、と多少危惧しています。だって、運賃はド上がり、3月14日からは発着全列車が普通列車化、岩見沢~札幌間の両者の所要時間はさほど変わらない*1。それだったら、渋滞にハマったり、高速道路上の速度規制をキチンと守る運転手さんに当たる*2などのリスクはあるものの、運賃は安い方*3を選択するのが人間の心理ですから(そうとも言い切れないが)。学園都市線のように、ほとんどの列車にエアポ編成を入れ居住性の向上を図ったりしてくれたらわかりませんが、きっとエアポ編成については変わらず学園都市線に注ぎ込み、輸送過剰状態のままにしておくのでしょう。まぁ、札幌発着というので編成のやり繰りが簡単だからでしょうけど…

いしかりライナー廃止関連以外

現行札幌608発山線直通然別行きと札幌652発小樽行きの間には列車の設定がありませんが、このあいだに新たに628発小樽行きが新設されます。これにより、千歳線始発列車(千歳540発)からすぐ手稲・小樽方面へ乗り換えができ、利便性が向上します。
現行ほしみ740発江別行き普通列車(137M)の始発駅を小樽駅に変更(716発)、延長増発が行われます。この変更により、ほしみ駅発の出発時刻が738になり2分早まります。なお、手稲・札幌の各駅出発時刻は変わらない模様ですが、この他途中駅において多少の時刻変更があるかもしれないので、利用する時は注意しましょう。
現行札幌~小樽間普通列車になるエアポートのうち、上り2本(札幌910発3853M、同940発3857M)、下り1本(小樽1926発830M?)がそれぞれ、インバウンド需要により(JRは「観光需要」と説明)、全区間快速運転に変更されます。
夕方時間帯の手稲方面の運転間隔調整、編成の6R化が行われます。また、いしかりライナー普通列車格下げにより、混雑緩和が見込まれるとのことです。
学園都市線の22時台の列車を20分間隔に変更、00・20・40発となります。また、石狩当別行きエアポートは今回のダイヤ改正で廃止となり(特別快速エアポート札幌行きに置き換えの模様)、学園都市線直通のエアポートは、早朝の石狩当別発の片道1本だけとなります。

"スーパー"特急廃止

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キハ281系スーパー北斗愛称表示幕 2014年3月27日函館駅にて撮影

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キハ261系1000番代スーパーとかち 2014年9月27日トマム駅にて撮影

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キハ283系スーパーおおぞら 2015年4月4日札幌駅にて撮影

今まで、上記に挙げた特急列車はキハ183系(JRは「旧型車両」と説明)との区別をするために「スーパー」の冠を付けて運行されてきました。しかしながら、各区間ともキハ183系使用の特急列車は既に終了しているため、今回のダイヤ改正で「スーパー」を外し、ただの「北斗」「とかち」「おおぞら」として運行されることになり、全列車とも愛称が先祖返りします。これにより、北海道内全ての特急列車から「スーパー」の名前が消えることになります。

"ウポポイ"開設に伴う特急北斗一部列車の白老駅停車

来年4月下旬に民族共生象徴空間「ウポポイ」が開設されます。「ウポポイ」の営業時間である午前9時から午後8時に合わせて、特急北斗の上下19本が白老駅に停まるようになります。特急「すずらん」と合わせると、白老駅には上下合計31本の特急が停車するようになり「ウポポイ」へのアクセスが格段に向上します。また、これに伴いすずらんの指定席が2両に拡大されるので注意しましょう*4
さらに、一部特急の札幌駅発車時、エアポートの札幌駅・新千歳空港駅発車時にアイヌ語の「こんにちは」を意味する「イランカラプテ」*5で挨拶が行われます。白老駅に停車する北斗とすずらんでは、到着前に「ウポポイ」最寄駅ということを日本語とアイヌ語の両方でアナウンスされるということです。既に同地区を走る道南バスの一部便(全便?)では日本語・アイヌ語でのアナウンスが行われており、北海道の先住民族であるアイヌ民族をさらに身近に感じることのできる良い機会ではないかと思います。

H100形営業運転開始

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苗穂工場一般公開時にトラバーサーで移動中のH100形 2019年9月7日撮影

まずは山線にて、遂に営業運転が始まります。また、唯一の山線直通列車である札幌発然別行きにもH100形が入るとのこと。初日は軽く暴動になりそうだな…
H100形導入に伴い、キハ201系含めて、JR東日本などのローカル区間において多く採用されている「乗り降りの際はボタンを押してください」方式に変更になります*6

以上、ズラズラと脈絡なく綴ってきましたが、この他にも紹介していない変更点が数点あるので、詳しくはJR北海道のホームページからご覧ください。また、やはり掲載されていない区間の特急・普通列車の一部にも時刻変更が行われるようです。完全な詳細は改正数週間前とかに駅で掲示されるだろうし、あとはその月販売の時刻表にも載るだろうから、そこまで待たないといけませんね。

*1:JR:約45分、バス:冬標準56分。さほどと言及したが、さほどではなさそうだ…

*2:たまに50キロ規制のところを80キロ前後でかっ飛ばす運転手さんもいらっしゃる…

*3:JR:970円、バス:800円、片道だけでも170円の差。高速バスの往復割引乗車券を購入すれば差はもっと開く。

*4:指定席全てがuシート化されるかなどの言及はない。

*5:「プ」は小文字が正しいが表記不能のため大文字としている。

*6:ちゃんとアナウンスされるだろうが初日は特に「乗られん!」ってのが多発しそうな予感。何せオール半自動で運転されるのって北海道初なハズだからな。客が慣れるまで運転手さんも苦労しそうだ。