新特急なすの日和

205系500番台R3編成。この姿が疾走している場面を見ることはできない。(2009年7月18日撮影)

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新千歳空港⇔追分⇔岩見沢⇔旭川間直行列車の構想?!

www.hokkaido-np.co.jp
1月4日(月)の北海道新聞朝刊の一面記事にありました。朝は忙しかったのですが、帰宅後これを見て思わず笑ってしまいました。まさかすぎる。

記事内にも書かれてありますが、2016年3月のダイヤ改正で、新千歳空港旭川間の直通特急列車*1が廃止されたのは皆さんご存知の通りかと思います。廃止理由としては、まずドア数が違うのが一番でしょう(721系は3ドア、スーパーエアポートは特急形なので2ドア)。現在、新千歳空港から旭川までは、札幌乗り換えで最速でも2時間20分ほどかかるんだそうな。しかし、この室蘭線経由の直行列車だと1時間半程度になるとのこと。室蘭線は非電化路線なので、必然的にディーゼル列車となります。JRとHAP(北海道エアポート)の幹部が水面下で実現可否を含め、構想を練っているのだそう。ただ、問題点は複数あり、

  1. 構想区間内の追分~岩見沢間の室蘭線はJR単独維持困難路線
  2. 南千歳でスイッチバックが必要
  3. ディーゼル車を新千歳空港に入線させた場合の排ガス換気問題

などが挙げられています。
以前、新千歳空港駅から苫小牧・石勝線方面へトンネルを打ち抜いて、さらに空港支線の現在の単線トンネルを複線化することも含めて構想が練られているとの報道がなされましたが、結局はエアポートの増便を先に行い、エアポートの7両化と一緒に、苫小牧方面へのスルー化は将来検討する、という計画がなされただけに留まっています。

もし、石勝線方面へのトンネル打ち抜きと、新千歳空港駅の排ガス換気問題が解消すれば、必然的に南千歳駅でのスイッチバック問題も解決するので、この直通列車構想はかなり実現味を帯びますが、JRも石勝線方面へのトンネル打ち抜きはあくまでも、長期計画内の「検討」事案であり、積極的でないように思われます。また、そのためにも莫大な資金が必要となりますが、資金面に関しては、このトンネル打ち抜き工事などは国主導で事を進めるようなのでほとんど問題ないと思います。しかしながら、その後果たしてどれだけの集客を見込めるかというのが課題でしょう。

とはいえ、単独維持困難路線指定された室蘭線が、これが実現すれば活気づくのかもしれません。個人的には、苫小牧へのショートカット路線なので廃止してほしくないというのもありますが…でも、これでローカルがさらに削減されることも懸念されますね。直行列車と引き換えにローカルを削減…それは嫌だなぁ。

*1:空港~札幌間は快速エアポート、札幌~旭川間はスーパーカムイ。私は勝手に、旭川行きエアポートを「スーパーエアポート」と呼んでいた。それも懐かしい話である。