新特急なすの日和

205系500番台R3編成。この姿が疾走している場面を見ることはできない。(2009年7月18日撮影)

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JR北海道2024年3月16日ダイヤ改正を考察してみる

お久しぶりです。

 

さて、JR北海道の、来年3月16日(土)に実施されるダイヤ改正の概要が公開されました。概要全体は以下のPDFファイルに掲載されているので、そちらをご覧ください。

https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20231215_KO_kaisei.pdf

これについて、個人的な考察を書いてみました。

快速エアポート日中毎時6本へ

小樽~札幌~新千歳空港間を結ぶ快速列車「エアポート」の日中の運転が毎時6本になります。

区間快速の復活と特別快速大増発

北広島~新千歳空港間を各駅停車とする「区間快速」が新設されます。函館線で2020年3月改正まで走っていた「いしかりライナー」以来の「区間快速」復活となります。なお、区間快速においても、4号車は終点まで指定席(uシート)です。

また、現在2往復しかない「特別快速」が1時間に1本走るようになります。そのため、ダイヤ改正以降は間違って乗車することのないようにしたいですね。新千歳空港発の場合、南千歳の次は新札幌ですから…

特快・快速・区快は「先発・先着」の原則に

すべての「エアポート」は「先発・先着」の原則が適用されます。

日中、千歳線を走破する「普通列車」はなくなります。札幌方面からだと北広島まで、苫小牧方面からだと千歳までの運転になります。函館線からの直通列車も、日中に限り札幌止まりとなり、札幌で系統分割されるものと思われます。

なお、千歳発着の普通列車の一部は苫小牧を超えて、白老・室蘭方面と直通運転する列車もあるようです。

エアポート→いしかりライナーの復活?

新千歳空港発の小樽行快速列車のうち、毎時1本は手稲~小樽間を各駅停車とする列車が設定されます。2000年頃のわずかな期間、札幌まで「エアポート」、札幌から「いしかりライナー」というものがあったようですが、これと全く同じのようです(後述しますが、全列車が桑園に停車することから、これ以外は全く同じ)小樽発の新千歳空港行きのうち、毎時1本も上記と同様の「快速」が設定されます。

普通から特快に大昇格?!

現在、新千歳空港発の最終列車は2253発札幌行きエアポートですが、改正後から2321発手稲行き特別快速エアポート(札幌から普通)が増発されるとのこと。時刻を見ると、札幌2354着で、岩見沢行き、あいの里公園行き各最終列車に接続し、手稲2416着。これは現行千歳2311発手稲行き普通列車(1823M)の時刻と同じ。つまり、この列車が特別快速に昇格することになると思われます。

なお、現行1823Mが特快化されることによる、通過駅利用者向けの救済列車が新設されることに言及はありません。現行は、千歳2250発(苫小牧2226始発)手稲行き普通列車(2821M)の出発時刻を繰り下げるなども言及はなく、千歳発の最終普通列車が繰り上がってしまうのかは改正まで不明です。

桑園、全快速列車停車

学園都市線の乗換駅でもある桑園に、すべての特快・快速が停車するようになります。快速における、札幌~琴似間の現行の所要時間は5分。桑園に停車するようになっても6分でほぼ差はありません。

ここからは私の拙い推測にしかすぎませんが、こうなると将来的に苗穂も快速停車駅の候補になるでしょう。新築マンションの工事がいくつか進んでおり、住居者が入れば必然的に利用者も増えるでしょうし、近くには大型商業施設・アリオ札幌があることから快速が停車するようになると利便性は良くなると思います(空中回廊もようやくつながりましたしね)ただ、こうなると現在朝夕のみの停車になっている、隣の白石も常時停車について手を挙げるかもしれません。そうなると、いよいよ「エアポート」の速達列車としての意義も薄れる可能性もあります。長期的な視点で「エアポート」の動向に注目かもしれませんね。

ニセコライナー弱体化

上り下りで発着地が違う(下りは蘭越始発、上りは倶知安行き)快速「ニセコライナー」は、改正後、まさかの手稲~小樽間各駅停車に。

函館線減便

日中時間帯には限られますが、毎時2本あった江別行き普通列車は毎時1本に減便。札幌~江別間は毎時4本から3本となります。岩見沢行きについては変わりありません(毎時2本)現行、毎時最後の江別行き(だいたい札幌駅毎時53分発)は厚別駅で後発の特急列車を待避しますが、改正後、時刻が8分ほど繰り上がるので、江別まで逃げ切るダイヤになるのでしょうかね。

岩見沢以北に737系導入、ワンマン化

朝晩の札幌方面直通列車以外は、すべて737系またはH100形での運転となります。721系、キハ40系は置き換えに。

また、現行岩見沢1828発滝川行き普通列車(2335M)が深川行きに延長(増発)されるようです。加えて、旭川1817発岩見沢行き普通列車が新規に増発されるとのこと。所要時間的に岩見沢2007発札幌行き普通列車(272M)に接続するダイヤと思われます。

滝ノ上駅廃止

来シーズンの「一日散歩きっぷ」が始まったら川端駅ともども訪れようとしていた矢先の発表。残念です。その他、初野駅、恩根内駅、愛山駅、中ノ沢駅が廃止となります。